沢畠 博之
茨城県立日立第一高等学校 〒317-0063 茨城県日立市若葉町3-15-1
高校化学の溶液の学習において飽和水溶液の冷却による無水物の析出量を算出する場合は、析出量を直接与える比例式が教科書に記載されている。一方水和物が析出する場合はそのような比例式の記載は見られず、析出量は水溶液に溶解している無水物と飽和溶液の質量比を用いて算出される。この点について違和感を覚えるのは生徒だけではないであろう。そこで飽和溶液の溶質、溶媒、溶液の質量をの表を作って比例式を立て、それらの式変形から水和物の析出量を直接与える式の導出することができた。さらに冷却操作だけでなく、冷却と溶媒蒸発の操作による水和物の析出量を直接与える比例式も得られた。そしていずれも無水物の析出量を直接与える比例式に同じ補正因子をかけた形で表されることが分かった。
