山口 悟 茨城県立日立第一高等学校 〒317-0063 茨城県日立市若葉町3丁目15番1号 その1 分子間相互作用 分子間力とはいったい何なのでしょうか。高校化学の教科書や資料では,ちゃんと書いてあるのか無いのか,正直わかり難くて困りますよね。分子間力を理解する第一歩として,分子間相互作用を紹介します。 その2 分極と双極子モーメント 分子間相互作用を考えるための重要な内容として,分子の“分極と双…
Read more... ・分子間力:分子間力と分子間相互作用投稿者: 山口悟
融点降下に与える分子構造の影響
融点降下とは、異なる成分が混入した不純物質における融点が、純物質と比較して低くなる現象である。本研究では、分子構造という新たな視点から融点降下を引き起こす要因について考察することを目的とした。 実験では、ベンゼン環構造を持つ物質を用い、双極子モーメントの有無や置換基(水素結合基であるカルボキシ基)の効果を考慮し、6種類の物質を選択した。これらの物質から2種類を選択し混合した混合物の融点を測定した…
Read more... 融点降下に与える分子構造の影響静電気防止剤の静電気防止効果に関する研究
毎冬、静電気の発生を防止するために色々な場面で静電気防止剤が使われている。静電気防止剤の主成分は界面活性剤であり、衣服に塗布することで表面に界面活性剤の膜が形成される。空気中の水分子が界面活性剤と結びつき静電気の帯電が防止される。その結果、静電気を原因とする不快な現象が減る。しかしながら衣服の素材の違いで静電気がどの程度防げるのかの詳細はわかっていない。 そこで本研究では、衣服の素材の違いによ…
Read more... 静電気防止剤の静電気防止効果に関する研究・元素の周期律:電子雲・イオン化エネルギー・電子親和力・電気陰性度
山口 悟茨城県立日立第一高等学校 〒317-0063 茨城県日立市若葉町3丁目15番1号 1st 電子雲って何? 原子の体積って何だろうを理解する講義です。量子力学で登場する不確定性原理がちょっとだけ登場します。電子雲をやさしく紹介します。 2nd 水素原子のイオン化エネルギーと電子親和力が結構大きい理由 イオン化エネルギーと電子親和力についての講義です。この2つの値を周期表と関連付けて見たとき、…
Read more... ・元素の周期律:電子雲・イオン化エネルギー・電子親和力・電気陰性度熱力学的観点からのハロゲン化アルカリ塩の溶解度に関する考察
一定温度、一定圧力の下で、溶質が一定量の溶媒に溶ける限界量を溶解度という。本研究では物質の溶解現象が、物質のどのような性質により引き起こされるのかを明らかにするため、結晶構造が単純で1価の単原子陽イオン・陰イオンから成るハロゲン化アルカリ塩のイオン結晶に着目した。溶解現象を、ハロゲン化アルカリ塩が溶解する際に生成する陽イオン・陰イオンの熱力学的安定性の観点から評価した。その結果、熱力学的指標が溶…
Read more... 熱力学的観点からのハロゲン化アルカリ塩の溶解度に関する考察世界初の乾電池開発に関する検証
電池の歴史は紀元前2世紀に登場したバクダット電池から始まり非常に歴史の古い製品の1つである。電池の中でも特に汎用性の高い“乾電池”は現在においても色々な国々で性能向上を目的とし活発に研究開発が行われている。乾電池の歴史において、乾電池の開発者は日本の屋井 先蔵 氏とドイツのカール・ガスナー 氏が挙げられる。しかしながら、開発の時系列が文献によって異なっているため、どちらが先に開発していたのかが曖…
Read more... 世界初の乾電池開発に関する検証日立製カラミ煉瓦の作製方法の考案
日立市には日本を代表する銅鉱山である日立鉱山があった。そこでは銅の製錬時にカラミという副産物がたくさん出されていた。カラミから作られるカラミ煉瓦は、独特のガラス質の風合いがあり、見た目に荘厳さを有するため、全国各所の歴史的な建造物に用いられている。しかしながら現在、カラミ煉瓦は生産が途絶えてしまい、その作り方の詳細も分からなくなってしまった。 日立市は日立製作所という世界的大企業の創業の地であ…
Read more... 日立製カラミ煉瓦の作製方法の考案ディープラーニングを用いた画像認識におけるエポック数と識別精度の関係についての研究
学習用データの学習回数(エポック数)を一定以上増加させると、過学習が発生する。過学習を回避する方法として、Dropoutや正規化が挙げられる。本研究ではディープラーニングによる画像認識においてエポック数を増やしたときに過学習を起こす兆候とエポック数の打ち切りに適切な学習回数についてロジスティック関数を用いて考察できることが示唆された。 國井 悠貴、金澤 遼、渡邉 洋美* 茨城県立日立第一高等学校…
Read more... ディープラーニングを用いた画像認識におけるエポック数と識別精度の関係についての研究プロトンタイプY型ゼオライトを用いた安全なエステル化反応の確立
一般に、エステル化反応において濃硫酸が酸触媒・脱水触媒として用いられているが、人体への危険性が極めて高い。一方、プロトンタイプY型ゼオライト“H-FAU”は安全な結晶酸化物であり、酸触媒・脱水触媒としての働きを有する。そこで本研究では、このH-FAUを用いた安全なエステル化反応の確立を目的とした。 長軸の長さ(長径)の異なる3種類のエステルとして、サリチル酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン…
Read more... プロトンタイプY型ゼオライトを用いた安全なエステル化反応の確立市販されているポンプ型手洗いセッケンの対費用効果に関する研究
市場には多くのポンプ型手洗いセッケンがあり、その種類は大きく分けて、泡タイプ、液体タイプ、ジェルタイプの3種類である。消費者の観点から、対費用効果の高いポンプ型手洗いセッケンを選択することが重要である。そこで本研究では、ポンプ型手洗いセッケンの内容物である液体セッケンの量に対し、実際に使える液体セッケンの量の割合や洗浄力などを評価し、3種類のポンプ型手洗いセッケンの対費用効果を比較した。その結果…
Read more... 市販されているポンプ型手洗いセッケンの対費用効果に関する研究