動植物性油脂から合成された界面活性剤の洗浄力に関する研究

 近年、SDGsを意識した商品開発が重要視されている。一般に販売されている合成洗剤は化石燃料を使ったものがほとんどであり、SDGsの観点からも化石燃料を使わない自然由来の洗剤を開発することが重要である。そこで本研究では、洗浄力の高い自然由来の洗剤を提案するために、身近にある様々な種類の動植物性油脂から界面活性剤を合成し洗浄力を評価した。8種の動植物性油脂由来の界面活性剤のCMCを評価することにより、界面活性剤を合成する際には油脂の平均分子量が大きく、油脂を構成する脂肪酸の種類が少ないことが重要であることがわかった。

齊藤 美樹、立山 愛莉、川本 琴美、山口 悟†*
茨城県立日立第一高等学校 化学部 〒317-0063 茨城県日立市若葉町3-15-1
(2021年7月10日 受付;2021年8月10日 受理)